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02.研究環境

研究環境

筑波大学は、情報・ロボット技術を駆使したリハビリテーションや機能回復、及び自立生活支援、自動車運転の安全性・快適性を向上させる人間機械系研究、デバイスアートによる工学者の表現力の高度化等、エンパワーメント情報学に関して世界をリードする実績を有するとともに、 芸術およびビジネス科学の専門教育組織を有する稀有な総合大学です。
さらに、学生が日常的に切磋琢磨し、展示を通じてシステムを洗練する研究スタイルが特徴の「エンパワースタジオ」や、学生が寝食を共にし、コラボレーションを促進する「エンパワー寮」といった人材育成の場を提供します。

エンパワースタジオ

本プログラムの特徴である、エンパワースタジオでは、展示を通じてシステムを洗練する研究スタイルを日常的に実践し、現場力、魅せ方力、分野横断力を養成しています。

世界最大のVRシステム「Large Space」

エンパワースタジオの中でも最大のリサーチアトラクタと言えるのが、世界最大のVirtual Reality システム「Large Space」です。モーションキャプチャ、モーションベース等を備えた全周壁面と床面に立体映像を投影できる大空間実験モジュールであり、従来のスタジオでは実現できなかった、広い場所での人や物体の運動計測や、バーチャル世界における運動感覚・移動感覚の生成等の実験を可能にします。また、Large Spaceの全ての機器はトラス上面に固定されており、床面はオープンスペースなので多様な研究テーマに使用可能です。

Large Spaceの主な構造
ワイヤー駆動モーションベース 世界最大の可動範囲18m(w)×9m(d)×7.4m(h)を誇るワイヤー駆動モーションベース。
7本のワイヤーにより映像空間で被験者を飛行させます。
全周壁面、床面立体映像投影用プロジェクタ Christie Digital Mirage DS+14K-M(12台)
モーションキャプチャ OptiTrack Prime 41(20台)

多機能展示空間「Grand Gallery」

グランドギャラリーでは、展示空間を柔軟に構成出来るエンパワーユニットを完備し、学生が「エンパワーメントプロジェクト研究」や「エンジニアリングレジデンス実習」などの授業で開発したシステムのデモや展示を行うことが可能です。エンパワーユニットを組み合わせると、ギャラリー形態、レクチャー形態、ギャラリー+レクチャー形態など様々な構成で展示・プレゼンが可能になります。

エンパワーユニット
ウォールユニット 2.4m立方のホワイトキューブ。壁や内部で展示が可能。
壁をスクリーンとしても使用できます。(3台)
ペデスタルユニット 可動式展示台。リフレッシュ用ベンチ仕様のものもあります。(12台)
ラックユニット 4種類あり、収納棚として使用できます。(8台)

「ショールーム型」実験室

「ショールーム型」実験室では、研究中のエンパワーシステムを常設展示します。

「ノマド型」実験室

「ノマド型」実験室は、学生が場所を固定せず、チームや目的にあわせて臨機応変に使用できる実験室です。実験室には、3Dプリンタ、レーザー加工機、UV-LEDプリンタ、大判プリンタ等が完備されています。

エンパワー寮

英国型の寮生活を規範としたエンパワー寮は、学生が寝食を共にすることで、コラボレーションを促進します。

エンパワー寮コモンルーム

エンパワー寮に設置されているプログラム履修生専用のコモンルームは、自主的に行われるチームごとのプロジェクトミーティングや授業の課題に共に取り組む場などに使用され、時には懇親会が開催されるなど、学生同士の切磋琢磨を促すような共有空間です。コモンルームは無線LAN、テレビ会議システムPolycomを完備しており、学外担当者や産業界、海外大学等とフランクな意見交換を行うことのできる知的刺激の場でもあります。
このように、1学年12名程度の少数精鋭の中で更なる競争環境の醸成に努めるだけでなく、国際的な環境で、主体的に学び、キャリアを自ら形成し、国際通用性を担保しながら目に見える付加価値を提供するものです。