Outlineプログラム概要

01.エンパワーメント情報学とは

エンパワーメント情報学プログラム

エンパワーメント情報学プログラムとは、博士課程教育リーディングプログラムとして、平成25年度に文部科学省により新規に採択されました。本プログラムでは、「人の機能を補完し、人とともに協調し、人の機能を拡張する情報学」として、新たに「エンパワーメント情報学」を創設し、これからの人類社会にとって、安全性、利便性、心の豊かさの向上といった様々な観点から、人の生活の質を向上させる工学システムを創出できる人材の育成を目指しています。

エンパワーメント情報学の創設

鈴木 健嗣
システム情報系 教授(プログラムリーダー)

エンパワーメント情報学は、キャリアパスとしての出口を見据え、人の機能の補完・協調・拡張といった3本柱によって構成されます。これらの3本柱は筑波大学の強みであり、産業界にもつながる我が国の重要課題です。
エンパワー(Empower)とは、本来「人に能力や権限を与える」という意味であり、エンパワー メント(Empowerment)は、個人や集団が潜在的な能力を発揮することを可能にする社会を実現しようという社会学的な意味で用いられて来ました。近年では、看護・介護、ビジネスの場面でも用いられ、実践されて来ています。ここでは、人の自立・自律を促し、支援することを通じ、人々の生活の質を向上させるための情報学として新たに体系化されるものが、「エンパワーメント情報学」です。