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博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2015出席報告

博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2015出席報告

2015年10月24日(土)・25日(日)、ベルサール新宿グランドにて「博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2015」が開催されました。本フォーラムは、博士課程教育の改革やどのような学生が育ちつつあるかを社会に発信すると共に、各プログラムにおける実施状況や課題を共有してより質の高いプログラムを実現し、日本全体における大学院教育の改革・充実を図る事を目標としたものです。また、社会の変化に応じた博士人材育成の進捗や発展についての議論を目的としています。

フォーラムで行われた学生フォーラムでは、エンパワーメント情報学プログラム(EMP)からは履修生5名(1年次 敷根 伸光さん、2年次 利根 忠幸さん、3年次 PERUSQUIA HERNANDEZ Monicaさん、4年次 江國 翔太さん、若生 遼さん)が参加しました。また、学生フォーラムでのディスカッションでは、EMPでは株式会社日立製作所の三和 祐一 氏をお招きしてご参加いただき、産業界からの期待などの観点からコメントをいただきました。

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今回のリーディングフォーラムでは現在採択されている日本中のリーディングプログラムのこれまでとこれからについて話し合うことができました。日程は二日に分かれ、初日はいくつかのテーマごとに各リーディングで受講してきた特色のある授業について話し合いました。私は『産業界や公的機関などとの連携』というテーマに参加し、エンパワーメント情報学プログラムでの事例を紹介しつつ、民間企業の関係者も交え、大学、企業、行政が各々の特徴や長所を活かしながらどのような取り組みをすれば我が国の生産を向上できるのかについて議論しました。各リーディング同士の繋がりを強化したり、インターンシップの斡旋行ったりするためのSNS開発や成果報告を行うインターンシップ学会創設の提案といった発想力豊かな解決策が出揃い、二日目にはフォーラム全体に向けて発表しました。様々なリーディングプログラムの取り組みを知ることにより筑波大学の誇れる点と他大学から見習うべき点も明らかになった印象を受け、今後の指標となる良い刺激を得られたフォーラムでした。

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本フォーラムでは、各大学のリーディングプログラム参加学生間で“リーダーシップ教育”をテーマに、現状の教育の実態及び問題点について議論しました。リーダーシップがある人材とは社会問題を発見・解決を主導できる人材であるが、現状の教育では社会問題を発見・解決に加え、結果の分析・学習・再挑戦という循環した教育及び支援体制が乏しく、拡充すべきではないかという結論に達しました。議論の中では,各大学に所属しているメンバーとの交流も行い、各大学の取り組みを知るだけではなく、様々な意見を聞くことができ、全国のリーディングプログラム参加学生の中における自らの立ち位置を客観的に判断できる良い機会になったと思います。


シンポジウムの初日、24日に行われたポスターセッションでは、EMP広報委員長である鈴木 健嗣 准教授が来場者に向けて本プログラム概要の説明を行いました。また、25日に行われたプログラムワークショップでは、EMPプログラムリーダーである岩田 洋夫 教授が社会連携:変わりつつある社会への対応・貢献の視点から、「展示を通じて社会との接点を作るエンパワーメント情報学プログラム」と題して講演を行いました。同じく25日に行われたスタッフセミナーでは、関係事務職員が参加し、大学院振興施策、産官学連携施策、教育研究の国際化、留学支援、博士人材の現況、URAなどリーディングプログラムに関わる政策、学務、プロジェクトマネージメントに関する知識を深め、リーディングプログラム背景や趣旨を再確認・共有しました。

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