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BIRD SONG DIAMOND Japan 2016〜鳥の歌のきらめき〜開催報告

BIRD SONG DIAMOND Japan 2016〜鳥の歌のきらめき〜開催報告

2016年1月24日(日)にエンパワーメント情報学プログラム(EMP)主催で、「BIRD SONG DIAMOND Japan 2016〜鳥の歌のきらめき〜」を開催しました。今回のイベントは、EMPプログラムリーダーである岩田 洋夫教授が設計した世界最大のバーチャルリアリティ(VR)空間”Large Space”にて行われました。BIRD SONG DIAMONDプロジェクトの立案者である、米カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の進化生物学者Charles Taylor教授の要請を受けて、同UCLAの芸術学者Victoria Vesna教授が、氏の研究である鳥類の音響ネットワークを可視化する芸術作品を考案しました。東京大学の物理学者池上 高志教授の支援を受け、Vesna教授による、エンパワースタジオ”Large Space”を使用したインスタレーション作品が実現しました。

EMP独自の授業として実施されたBIRD SOND DIAMOND Japanは、EMP履修生4名(3年次 Aisen Carolina Chacin、 Jazbec Masa、2年次 髙鳥 光、1年次 大図 岳)の他に、他専攻の学生1名(知能機能システム専攻1年次 榎本 嵩久)と、学際的な協力者でグループを結成しました。バーチャルや芸術といった分野を横断したグループのメンバーで協力し合うことにより、聴覚と視覚を融合したインスタレーション作品を完成させ、発表が行われました。当日は本作品に興味のある学生や教職員、一般の方、約50名が参加し、インターネットを通じてイベントがストリーミング配信され、世界中から多数のアクセスを記録しました。

BIRD SONG DIAMOND PROJECTのメンバー

体験会は毎正午により行われ、第1回目の体験会の後に、オープニングディスカッションとして、Victoria Vesna教授、岩田 洋夫教授、池上 高志教授、鈴木 麗璽准教授(名古屋大学)による作品の説明が行われ、来場者を対象に質疑応答が行われました。

オープニングディスカッションの様子

体験会の参加者は鳥の翼をモチーフとしたセンサーを腕に装着し、Large Space内を歩き回ることで、鳥の群れの動きやさえずりの変化を体感できます。「鳥の群れ」は、物理学者の池上 高志教授によって開発された人工生命体プログラムであり、参加者の動きに合わせリアルタイムに変化します。日本の鳥のさえずりは、鈴木 麗璽准教授の貢献によるもので、会場に並列に設置した20基のスピーカーからの鳥のさえずりも参加者の動きに反応し変化します。池上研究室の土井 樹氏が製作した音響装置もまた、バーチャルな空間と現実世界が交錯する様相を演出します。本物のドローンが会場に入ると、バーチャルなドローンの群れや会場にいる参加者とこのドローンが反応し合います。イベントの参加者からは、鳥の生態、アート、VRなど様々な視点から感想をいただくことができ、学生達にとって、今後の研究活動への貴重な意見となりました。

インスタレーション体験会の様子

モーションベースを使用した体験者の飛行

ドローンを使用した演出

クロージングディスカッションでは、Victoria Vesna教授より挨拶と本作品の作成に携わったメンバーの紹介があり、また、メンバーからの挨拶が行われ、盛況のうちに終了しました。本イベントは、Ustreamでライブ中継が行われ、国内外の視聴者にイベントの様子を配信し、EMPプログラムの活動を広く知っていただく良い機会となりました。

クロージングディスカッションの様子

当日の様子は動画でもご覧いただけます。

 

Bird Song Diamond Japan entrance into space: WORMS from Art|Sci Center on Vimeo.

Bird Song Diamond Japan: flocking / boids from Art|Sci Center on Vimeo.

Bird Song Diamond Japan: how the birds see us from Art|Sci Center on Vimeo.

Bird Song Diamond Japan: becoming the diamond from Art|Sci Center on Vimeo.